今ではおりおんショップを代表する一本。けれど、その始まりは「売れなかったブレスレット」でした。
はじまりは、売れなかった一本。
数年前、天眼石を使ったブレスレットを制作しました。しかし、その一本は思うように届かず、私はしばらく天眼石から離れていました。
転機が訪れたのは2026年。あるお客様から、魔除けをテーマにした一本について相談を受け、眠っていた天眼石ともう一度向き合うことになりました。
三つの目が、顔になった瞬間。
当初は、天眼石の「目」をきれいに揃えていました。ところが12mmの石を三つ、あえて少しずつずらして並べたとき、それは巨大な怪物の顔のように見えました。
怖さを消すのではなく、その強さを作品の個性にする。黒と白の紐、三つの目、持ち主のそばに立つ「番人」という構想が、ここで一つにつながりました。
怖いものを追い払うなら、
もっと怖いものを味方に。
世界に伝わる「目」と、作り手の解釈。
世界には、邪視除けとして知られるナザール・ボンジュウ、古代エジプトのホルスの目、シヴァ神の第三の目など、「目」を守りや洞察の象徴として扱う伝承があります。
ここから先は伝承そのものではなく、作り手である私自身の解釈です。三つの目は、見えるもの、見えないもの、そして自分の内側を見つめる番人。その暗く大きな存在感から、この作品を「ガルガンチュア」と名付けました。
おりおんショップの番人。
天眼石12mmを三石。黒と白の紐を、一本ずつ手で編む。石の表情を揃えすぎず、それぞれの「目」がこちらを見返すように配置しています。
三つの目を持つ、おりおんショップの番人。それがガルガンチュアです。
